「極限脱出 9時間9人9の扉」のクリア後感想。 [雑記]
チュンソフトの十八番である選択肢で分岐していくサウンドノベルと、「アナザーコード」みたいなパズルアドベンチャーが一緒になったようなゲーム。
自分は、「街」のシナリオの「実写なのに漫画みたいなノリ」がダメで「428」も敬遠した奴ですが、今回は実写ではなくマンガ系の絵なので、多分良いバランスになってるだろうと思って購入。
結果は、とても面白かった。オススメ。(^^)
【エンタメ性とシリアスさのバランスが取れた良いシナリオ】
9人の人間がある場所から9つの扉を突破して9時間以内に命がけで脱出しなければならない、という謎とサスペンスのサウンドノベルアドベンチャー。物語は、テンポの良い文章でグイグイ進んでいく。
・・・が、その割にどの登場人物も不自然なほど多弁になるので、みんな呑気なんだか変人なんだか、サウンドノベルにマジになっても仕方ないんだか、よく分からなくてムズ痒さを感じる時はあったけど。(^^;
とはいえ、今回は実写ではなくマンガ絵なので、見た目とストーリーのバランスに不自然さを感じることもなく、素直に一気に楽しめた。多少トリックが大雑把なところもあるけれど、全体の筋もよく出来てる。
ベストエンドに行くためには周回が必要だけど、それがベストエンドのシナリオ的にも意味があるようになってる所が良く出来てて面白かった。辿りついた時は周回しすぎてダレ気味だったけど、それを帳消しにする「やられたw」感があって気持ちよかった。^^
【脱出パートの難易度がちょうど良い】
ゲームはノベルパートと、ギミックやパズルを解いて閉じ込められた部屋から脱出する脱出パートから出来ていて、どの部屋を選択するかでシナリオも分岐する。(他にも分岐の条件はあるけど)
脱出パズルには「数字根」や「16進数」を使った計算が必要になるけど、計算自体は難しくない。ルールを理解すれば小学生でも大丈夫。
※数字根・・・数字を足して、二桁になったらそれぞれを足して、最後に残った一桁の数字のこと
その他のジャンルのパズルやギミックもなかなか多彩。難易度はさほど難しくなく、物語のテンポを壊さず丁度いい感じ。物語上は脱出に時間制限があるけど、ゲーム自体には時間制限はないのでマイペースで解ける。ただしメモ帳は用意した方がいい。
サウンドノベル好きにも「アナザーコード」みたいなゲームが好きな人にも、広くオススメできる良作だと思う。オススメです。
【最後に少し不満点を。】
・電卓機能は要らないから、メモ機能をつけて欲しかった。
これこそ「999」最大の謎かもw
謎解きの補助のため電卓機能がついているけど、実際は全然必要ない。ちょっとしたメモは色んな謎解きで必要になるけど、メモ機能は無い。なぜだ~?メモ機能さえあれば電卓も不要なのに。
自分は新聞の端とかチラシの裏にメモしたけど、移動中に遊ぶ人はかなり困ると思う。
・カメラの向きが分かりにくい時がある
脱出パートで移動した時、主人公の正面が映る時と背後が映る時があって統一されていない。だから主人公が向いている方向を間違えて元の部屋に戻ってしまったり、進行方向を勘違いしたりする時がある。
見取り図画面で見ればカメラの向きはすぐに分かるけど、もう少し分かりやすいデザインだと良かった。
・既出部分のスキップがもう少しスマートになるといいんだけど。
周回前提の作りは納得できるし、ストーリーとの絡め方も良かったと思う。
ただ、既出部分をスキップ(高速スクロール)するのに結構時間がかかるから、その間ちょっとダレる。何かもう少しスマートなスキップ方法があると良かったかな・・・と思う。
・・・そして全部のエンディングを見ても、まだ物語には解けない謎が残る。
それについての自分の妄想は、次回。
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