ファンより初心者に勧めたいテイルズ。「TOS・ラタトスクの騎士」

テイルズ オブ シンフォニア ラタトスクの騎士

• 出版社/メーカー: ナムコ
• メディア: Video Game

　「ラタトスクの騎士」クリアしましたー！

 

　・・・まだやってたんだよ～。（＾＾;
　クリア時間は４６時間ちょっと。クリア時のレベルは、エミル５４　マルタ５２　ぐらい、
　ラスボス戦はロイドとリフィル（二人ともＬｖ５０上限）に助っ人に入ってもらいました。

　よく考えたら、自分が据置機でクリアしたアクション系のＲＰＧって、ＳＦＣの「聖剣伝説２」以来だぁ～。

　マルチエンディングだそうなので、ネットで確認したらノーマルエンドでした。
　YouTubeでトゥルーエンドも見てみましたが、自分はノーマルエンドの方が断然好きですね。
　トゥルーは何もかもご都合過ぎて、一気に物語が陳腐になってると思います。そりゃマルタ的には陳腐だろうが何だろうがトゥルーしかないでしょうけどｗ
　ノーマルも描写があっさり過ぎて、いかにも「正解エンドではありません」的な消化不良感がありますけど。（せめて涙のキスで別れたっていいと思うけど・・・）

　・・・で、感想ですが、mk2の評価では、レーダーチャートが５点満点の３点ぐらいで綺麗な五角形を描いているのですが、これがこの作品をとてもよく表してると思います。
　いろんな点で大雑把で素人臭い所が欠点として目に付くのですが、「全体的にバランスよく大雑把」なので、その基準に感覚を合わせてしまえば、さほど気になりません。
　逆に言えば、飛び抜けて優れた要素があるわけでもないので、ベテランゲーマーには物足りなさ、演出面の安直さが気になると思います。
　「具体的な欠点はあげやすいけど、具体的な長所はあげにくい。でも全体としては良い感じにバランスが取れている作品」という印象を持ちました。

　そういうこともあって、シンフォニアの「外伝」的な作品ですが、前作ファンよりも、むしろＲＰＧ経験の浅い小中学生ぐらいの「テイルズ入門者」にちょうどいい作品という感じがします。
　男性にはピンとこないかもしれませんが、マンガ雑誌「りぼん」と同じくらいの対象年齢かな～と思います。分かりにくければテーマソング「二人三脚」を聴いてみるといいかも。歌詞がまさにそんな感じだと思います。

　なので、三十路の自分には精神的に若作りしてプレイしましたが、（＾＾;
　システム的には難易度が余り高くなくて、ちょうど楽しくプレイできました。
　ただ、前作ファンの気持ちを考えたら、せめてクリア後ぐらいは前作キャラも自由に操作と育成が出来る仕様にして欲しかったと思います。

　本来「続編嫌い」の自分にとって嬉しかったのは、前作を知らない目にも前作キャラと物語が自然に魅力的に感じられる作りになっていることですね。
　今作のキャラは、クリアしてやっと「二人合わせて一人前」になれるような「無邪気で未熟な半人前」っぷりが肝になる設定なので、最初から一人前の心の強さを感じさせる前作キャラと良い対照になっていて、双方のキャラが活きてる感じがします。

　ということで、初めてテイルズをやってラタトスクを楽しくプレイ出来たなら、前作や他のテイルズシリーズにも自然に興味が湧く人も多いと思います。ちょうど３６０でヴェスペリアも発売されましたし、この夏は初心者テイルズファンをシリーズへ誘導する良い流れが出来ているのではないでしょうか。

　・・・なんて思うのですが～～
　その次の新作はＷｉｉで出るので、３６０ユーザーはＴＯＶから戻りづらいし、Ｗｉｉユーザーは先にＴＯＶに飛び込みにくいことになってしまいました。

　ＤＳ系も、せっかくＴＯＩで流れを持ち直しかけたのに、ＴＯＨが例のＣＧバージョンでネタ扱いされてます。

　（Ｗｉｉ新作にも変なＣＧバージョンが出るんじゃないかと、無駄に不安になるし・・・）

　・・・いったいメーカーはテイルズファンをどこへ誘導したいんでしょう。orz

 

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