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「ゼルダの伝説 大地の汽笛」クリア前の感想。 [雑記]

 年末にいらっしゃった方は、今年もお世話になりました。
 年始にいらっしゃった方には、あけましておめでとうございます。

ゼルダの伝説 大地の汽笛(特典無し)

ゼルダの伝説 大地の汽笛(特典無し)

  • 出版社/メーカー: 任天堂
  • メディア: Video Game

 この年末はずーっと「ゼルダの伝説 大地の汽笛」をやってます。一気に進めて既に終盤なのでクリアしてから感想を書こうと思ってましたが、ここ数日アレルギー咳が酷くて喘息状態になってるせいか、何度やっても5人目の賢者様からセッションの合格がもらえません・・・orz
 なので、クリア前だけど先に感想を書いちゃいます。

 感想: とても面白いです。

 他に言う事は無のか?って感じですが、「面白い」としか言いようがないです。だって・・・

 恐ろしいほど前作から変わってないんだもん。

 とても面白かった前作と変わってないから、今回もとても面白いですw
 ただ自分は、シリーズものはFFとイヴァリースとICOしか追った事がないので、前作から数年おいて出た新作が、「ポケモン金・銀」みたいに前作と一緒に出ててたとしても不思議じゃないほど同じ土台で出来てるのを目の当たりにすると、やっぱり結構びっくりするわけで。

 ゲーム部分は相変わらず面白くて、「誰にも解けるけど、誰にも一筋縄ではいかない」絶妙なバランスになっててすごく楽しいです。前作と同じ楽しさを味わいたいなら文句なくオススメ。
 ただ、「何か新しいDSゼルダ」を求めるのなら拍子抜けすると思うし、「夢幻の砂時計」に比べれば、何となく作りに「浅さ」を感じるのも事実だったり。

 それと、自分がちょっと困惑してしまったのが、近頃海外から散々言われているらしい「JRPGの変な所、ダメになった所」を地で行ってるような気がしたことなんですよね・・・。


 相変わらず楽しいながらも、前作には感じなかった「隙」っぽく感じたのは、以下の部分。

【微妙に動作のプログラミングが甘いんでない?】
 ・リンクが走ったり歩いたりする動きが、なんとなくトロい気がする。
  単に前作と同じなんだろうけど、今時の新作ならもう少しキビキビしていい気もする。
 ・ウサギ捕獲イベントで、網の挙動がおそろしく変。
  網が動くまでの反応がすごく遅いし、タッチと全然違う場所に行ったりするんだけど・・・
 ・ファントムを移動させる時、壁にぶつかっても延々とその場でジタバタしてる。
  自分の書き方のせいだし、中身がゼルダと思えば微笑ましくもあるんだけど、戦闘中はゼルダがバカ過ぎに見えてちょっと冷める。
 ウサギランドでも崖に囲まれた場所のウサギが全員崖に引っかかってたし。orz

【「大地の笛」でのセッションの判定基準が釈然としない。】
 ・セッション演奏の時に、マイクが息の乱れを音のかすれとして反映するのが敏感すぎる気がする。 
  咳を我慢してるせいかもしれないけど、ちょくちょく音が掠れてダメになるのが悲しい。
 ・失敗した時、すぐにやり直しが出来ない。
  最初の音が掠れて出なかった時、曲が終わるまで待つのがダルい。
 ・各セッションの判定基準がよく分からない。
  前より下手だったのに即OKをくれたり、前より良かったはずなのに何度もダメと言われたりして、合格の基準が分からない。ダメ出しのセリフも「自由に吹きすぎ」としか言ってくれないので、どこを直せばいいのか分からない。
  何となく再挑戦を繰り返して、どこが良くなったか分からないままOKをもらっても、カタルシスに欠けるんだよなぁ・・・。

【ワープポイントがもう少し使い易ければ・・・】
 鉄道移動は船より自由度は落ちるけど、ストーリーを追う分には冗長に感じる長距離移動を強いられることは無い。ステージクリアやサブイベントをこなすと新たな線路やワープポイントが増えるし。
 ただ、移動がダルくて線路を増やそうと思った時に、そのためのサブイベントが村から村へ人や物を運ぶという「移動」なのは、余計に気持ちがダレてしまったり。安全運転を要求されるから通常より時間と手間がかかるし。
 ワープポイントを自分の好きな場所に設置できると、早い段階から移動のストレスが減って良かったかも。 

【世界観の扱いがちょっと安易なんじゃない?】
 おとぎ話的トゥーンリンクで細かい点に拘ってもしょうがない気もするので、あくまでも「砂時計」の印象と比べた場合の話ということで。

 前作は海の旅で、街も城もお姫様も出なかったので、蒸気船が外洋を走る18世紀みたいな世界観と、銃を持たずにダンジョンに挑む中世的なリンクがほとんど違和感なく溶け込んでたと思うけど、今回はお城が出たり前作との時間的繋がりを暗示したことで、かえって世界観の不自然な点が目立ってしまった気がする。

 機関車の存在については物語的に辻褄が合わせてあるけど、衛兵が銃すら持たない中世風なお城(15世紀?)と、前作同様に蒸気船が走ってる海(18世紀)と、平成日本そのままな鉄道マニア(21世紀)が出てくる世界で、機関車の存在(19世紀)だけを特別っぽく説明してもしょうがない気がする。
 前作との時間的繋がりの暗示も、前作よりかなり古風な中世ファンタジー的展開とはマッチしてない感じ。むしろ時間的繋がりが逆の世界に見える。繋がり方はもっと曖昧で良かったのに。

 日本人はこんなごった煮の世界観には慣れてるけど、欧米だとどうなんだろう?特に蒸気機関車と女王様の地元・イギリスあたりでは、歴史がリアルで身近な分だけ余計に珍妙に感じないだろうか。
 日本に置き換えれば「室町時代に黒船やら機関車が走ってる」ようなものなので、英国人には「戦国BASARA」みたいな世界観に見えてそうな気もする。ゼルダってそんな感じでいいのかな?

【実は鉄道についての取材が甘いんじゃ?・・・】
 熱烈な鉄道マニア君が出てくるけど、「鉄道ファン」というより単なる「鉄道写真オタク」って感じなんだよなー。本人はイイ感じのキャラだけど、住んでる部屋の中は薄暗くてストーカーみたいにベタベタ鉄道写真が貼ってある。悪い意味のオタク部屋な印象。せっかく機関車が走ってるのにヘッドマークやタブレットや標識といったコレクショングッズはあんまり置いてない。
 フィールドにも、スイッチバックやループ橋、古い石の鉄橋みたいな、国内外の鉄道マニアが喜ぶギミックもないし、沿道の風景に生活感が無いのもちょっと寂しい。森のエリアぐらいは沿道に牧羊地があったり手を振ってくれる人がいてくれたら嬉しかった。
 ・・・べ、別に自分は鉄子じゃないですけども。(^^;

【最後に: もしかして「JRPGのダメな所」を地で行ってるのでは?】
 ということで、なんだか不満点だらけに見える感想になっちゃってるけど、(^^;;;;
 ほとんどが大したことない物足りなさで、大したことないからこそ、事前に潰そうと思えば潰せたんじゃないかという物足りなさに感じるわけで。
 ただ、ストーリー展開とかは古臭いベタ過ぎるほど王道で捻りが無いし、キャラ立ちももう一つ物足りない感じ。前作はそういう隙を感じさせなかった気がするんだけど、そこは続編の辛さだろうか。

 それと、自分が困惑したのは、
 ・前作から進化と言える要素が皆無に近く、新しい驚きが無い。
 ・(少女ではないにしろ)素人少年が戦って、なぜか強くて、最後は世界を救う話。
 ・日本人にしか伝わらない(かもしれない)ネタを散見する。
 という点で、近頃海外から言われているらしい「JRPGの変な所、ダメになった所」を地で行ってるんじゃないかと感じたこと。
 自分は「JRPGに文句言う外人さんも、ゼルダは大好き」という印象を持ってたんだけど、まったく代わり映えしなくても子供が戦っても、ゼルダなら許されるのだろうか?アクションアドベンチャーなら許されるんだろうか?ガラパゴスなノリでもOKなんだろうか?

 そもそも、こういう所はこれまでの「ゼルダらしさ」と合ってるんだろうか?
 ゼルダ2作目の自分には判断がつかないので、ただ困惑するのみなんだけど。


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